EC studio EC studio 技術ブログ

2007年07月17日投稿者:山本 正喜

感想:Web標準の日々(2日目) – CSS Nite

前回に引き続き、Web標準の日々に行ってきました。
今日はフル参加できました!

ゼロから考えるユーザー・エクスペリエンス概論 ~使いやすければいいの?

ユーザーエクスペリエンスって何だろう?という話。

ユーザーエクスペリエンス自体はMicrosoftがWindows XPを売り出すときに
盛んに使っていた言葉なので知っている方も多いと思いますが、
改めて技術の分野としてどういうものかというと詳しくは知りませんでした。

もともとユーザーエクスペリエンスとはD.A.ノーマンという人が
言い出したもので、良く同様の概念として言われる
ユーザビリティとは明確に区別されるものだそうです。

ユーザビリティはいかにインターフェイスを意識させないで
自然に操作させるかというのが目標。(透明性が重要)
究極のユーザビリティとは、何もひっかかるものがないので
無意識で気にもとまらずに操作できるもの。(記憶にもとまらない)

対照的にユーザーエクスペリエンスでは、
ユーザーにより価値のある、欲しいと思わせるような
体験を与える事をいうとのことです。(例えばMacやiPhoneなど)

ユーザーエクスペリエンスを構成する要件としては、

・useful 役に立つか
・usable 使えるか
・desirable 欲しいと思えるか
・valuable 価値があるか
・findable 見つけやすいか
・credible 信頼できるか
・accessible 利用しやすいか

などがあるそうです。
(ピーターモーヴィルのUXハニカムより)

システム開発をしている人なら、ユーザーの立場にたって
使いやすく、かつ使ってて楽しいインターフェイスを作れるように
というのは気をつけていることだと思いますが、
こうやって概念として名前があり、定義づけがされていると、
より明確に意味づけや具体化をすることができますね。

自社のシステムでそれぞれがどう実現できているかを
チェックしていくと良いと思います。

講義の中で紹介されていた本のメモです。
(時間を見つけて読んでいこうと思います)

D.A.ノーマンの本:

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論

エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために

ピーターモーヴィルの本:

Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ

アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

ジェス・ジェームズ・ギャレットの本:

ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン

Spry Widgetでつくる入力フォーム

Adobeが開発している、オープンソースのJavaScriptライブラリ
Spry(スプライと読むそうです)のペーパーボーイでの採用事例。

Spry自体はAdobeがDreamWeaverに高度なJavaScript部品を
搭載することを目標に作られたフレームワークです。
(最新版のDreamWeaver CS3ではSpry部品が使用できます)

オープンソースなのでもちろん単体利用も可能(改変・商用も可)で、
自社のシステム開発などにも自由に組み込むことができます。

SpryのJavaScriptフレームワークとしての設計思想は、
「あらゆるJavaScriptフレームワークと共存できる」
ことだそうです。

組み込み方も至ってシンプルで、コアとなるライブラリファイルが
存在せず、単機能ごとに分けられたjsファイルとcssを
それぞれ読み込んでいく形になっています。
(それぞれのjsは単体で動作が完結する)

ペーパーボーイでの採用事例(カラメルの登録フォーム)では、
フォームの入力チェックなどにSpryの機能を使ったそうですが、
IDの重複チェックなどの複雑な入力チェックなどには
まだまだ独自にカスタマイズしないと実用出来るレベルではない様です。

DreamWeaverに組み込まれているのが最大の特徴だと思うので、
今後はデザイナーがSpryを使って高度なインターフェイスを作り、
プログラマがそれをカスタマイズする様な事例も増えるかもしれません。

ただ、まだいまのところ日本語処理なども甘い様で、
WebサイトはともかくWebサービスにどこまで使えるかは
微妙なところなのかなと思いました。

EC studioではお申し込みフォームなどを見ていただければ
わかるかと思いますが、フォームの入力チェックなどには
結構こだわりがあります。(カラでボタンを押してみてください)

Spryのエラー制御の方法などが参考になったので、
改良のアイデアをいくつか思いつくことができました。

Feed 2.0 ~HTMLベースのWebからRSSベースのFeedへ

Feed(RSS,Atomなどの総称)とWebの関係や、Feedの今後について。

IE7やFireFoxにRSSリーダーが標準搭載されたので、
これからはFeedの重要性が増してくるはずだ!
・・・と思っていたのですが、相変わらずいまでも
Feedは一般ユーザーに落ちてきていないので、
今後どうなっていくんだろう?と気になって受講しました。

Webの情報には、ニュース(最新情報)とアーカイブ(記録)があって、
Webサイトはアーカイブには適しているけど、ニュースには適していない。
なぜならWebサイトにはどこが更新されたかの情報がないので、
毎回ユーザーが更新された場所を探さなければいけない。
それを補完するものがFeedである、というお話でした。

ただ、Feedの可能性はいまのWebサイトへの誘導を
補助する存在としてだけではなく、加工される前の
「生のデータ」であることにとても重要な価値があります。
(講演者の小川さんは、Feedは血液である と表現されていました)

まだまだ課題は山積みですが、Feedの可能性をすごく
感じさせてもらったセッションでした。
(まだまだ啓蒙と研究が必要な分野だと思いますが、面白い!)

小川さんは、明日「modiphi」というサービスを立ち上げるそうです。
デモを見る限り、かなりのFeedマニアなツールです(笑)

Webデザイン エンジニアリング:融合と挑戦

RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)についてのセッション。
以前はリッチクライアントとして呼ばれていたものは、
いまはRIAと呼ぶそうです。

RIA自体の意味としては、ドラッグ&ドロップやリッチエディタなどの
デスクトップアプリケーションの様な機能を実現するWebアプリの事です。
(Flash/Flex/Laszlo、Ajax、CurlなどがRIAの代表的技術)

ITproに連載されているWebデザイン エンジニアリングという連載
のまとめの内容だそうです。
(すごいボリューム!です)

内容としては”ザ・コンサルタント”の仕事といった
かなり洗練されたもので、概念図やフロー図などが
すばらしくまとまってありました。
(まとめた冊子をいただきました。じっくり読もうと思います)

少人数のWebアプリケーション開発の現場とは考え方も
やり方も全然違って新鮮でした。
ちょっと言葉や考え方が理論的すぎるので、うまく取り入れて
ガイドラインなどに反映させていければなぁと思います。

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以上、ハードな行程でしたがいっぱい刺激をもらいました。

EC studioは総勢6名での参加で、なるべくバラけて
セッションを受けるようにしたので、他の人の感想が楽しみです。


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